1957年3月31日長崎市に生まれる。フルートを山口平八郎・峯岸壮一両氏に師事。洗足学園大学フルート科で学び、1980年同大学を卒業。その後4年間、兵庫県・千葉両県で教職員生活をし、1984年に渡欧。ウィーン国立音楽大学指揮科にてカール・エステライヒャー教授に、指揮法・楽曲分析を学ぶ。 1988年帰国後、大分に居住。観客に密着した新しい形の演奏会の必要性を提唱し、各地で企画演奏会に力を入れている。 企画演奏会の都合上、新作品を演奏することも多く、近年では田村徹氏の「やまあいの蒸気機関車」、音楽物語「ごんぎつね」等の初演がある。
「原曲」という言葉をよく聞きます。原曲とは何なのかと考えた時、私は作曲家の狙いがどこにあったのかを類推することに力を注ぎます。原調だからいいとか、オーケストレーション上使ってあった楽器をそのまま使用すればいいとは思いません。 A管のクラリネットをB管で書いた場合、演奏上かなり困難になりますし、何よりも最低音に問題が残ります。しかし、全体を半音上げた場合、響きが高くなりすぎたり、複数の楽章の連携が悪くなったりする場合もあるでしょう。 大切なことは、その曲を演奏した時に、作曲家の頭の中にあったイメージをできる限り忠実に再現することだと考えています。以下、編曲中に留意している点を、項目別に記します。
ブラスとオーケストラの編成を比較してみます。ブラスの大きな欠点は、低音域と高音域の楽器の種類が少ないことにあると思います。例えば、フルートと独奏ヴァイオリンの掛け合いがあった時、2種類の音色を出すのはかなり困難が伴います。低音も然りです。低音の場合は、一応コントラファゴットを多用して補っていますが、それが無い楽団がほとんどでしょうから、無くてもできるように書いているつもりです。 もう一つ、ブラスはヘ音〜1点へ音の1オクターブを演奏できる楽器が多過ぎます。この音域を少し薄くしないと、全体の響きが重くなってしまいます。
作曲家が特定の楽器の音色を意識している場合は、勿論同じ楽器を使います。それ以外は、音色の変化が表現できるかが大きな問題だと考えます。
バッハの作品の中に、楽器指定のないものが多いのをご存知でしょうか? アンサンブル作品の場合は、一つのパートについて、できるだけ多くの楽器が演奏できるように考えています。楽譜上の楽器が無いような場合でも、組み合わせを考えれば演奏の可能性が出てきます。
私たちが演奏を楽しもうとする時、できるだけ良い条件で古今の名曲を演奏したいと考えるのは当然だと思います。憧れのあの曲を音にする喜びは、できるだけ多くの方と共有したいものです。しかし、現実的には身近に常に必要な編成が揃えられるわけではありません。 楽団やグループの編成を前提として、その上でそれに合わせた楽譜を作成するのが編曲だと思います。ですから、本来は一つ一つの楽団の注文を受けて、1回限りの編曲をするのが当たり前なのです。 しかし、そんなことをしていては大変なコストが掛かり、結局何も演奏できなくなってしまいます。アンサンブル楽譜の項目に記したことは、そのフォローの一つの方法でもあります。 私は、私やM2PLANの他の編曲者の作品を、自分が指揮専門の編曲者であることを生かして、できるだけ使用して頂く楽団やグループの実情に合うよう、手直しに出かけたいと考えています。(1回限りの編曲には無理がありますので、フォローになればと思います。)手直しに出かけると、時間もコストも掛かるかもしれませんが、1回限りの編曲を行うよりは可能性があるのではないかと考えます。 何より、編曲とは・・・その楽団独自のもので、可能な限り楽団にとって良い条件の楽譜を作成すること・・・という思いを汲み取っていただけたら幸いです。
千葉県市川市に生まれる。市立習志野高等学校にてクラリネットを担当。 クラシック音楽をもっと身近なものにしたいと思い、編曲に興味を持つ。 武蔵野音楽大学作曲学科に進み、ピアノを板垣恭子氏、作曲を田村徹氏に師事。 卒業後、(株)プリマ楽器にてオカリーナ曲集の編曲に携わり、現在はフリーで吹奏楽、室内楽、民族音楽、ダンス音楽などの編曲および研究を行っている。 また、2001年よりバロック音楽、リコーダーを安井敬氏に師事。市内でリコーダー合奏の指導も行っている。
私は中学、高校と、多くの人と同じように吹奏楽を体験してきました。 ただその中でもクラシックの曲を吹いている時がより楽しく、もっと色々な曲を吹きたいと思うようになりました。 日本では吹奏楽という形が戦後独自の発展を遂げましたが、この編成でも十分にクラシック音楽の良さを味わうことが出来ると感じていました。 また、素晴らしい音楽をオーケストラという形だけでなく、もっと多くの人に知ってもらいたい、ぜひとも体験してもらいたいと思い、作曲の道に進みました。 どのように曲が作られているのか、そのプロセスを知ることは、アレンジをする上でとても重要なことだからです。 実際多くの作曲家は曲を作る時にピアノスケッチをします。 そのスケッチを元にオーケストラをはじめ、思い描いている編成へアレンジを加えながら清書していくのです。 ですから最初のアレンジャーは作曲家自身と言っても過言ではないでしょう。 それに加えて興味深いのは、一つの作品を複数の編成に自ら編曲している作曲家がいることです。 それは私達に演奏する可能性を広げてくれるものです。 ですから私達が関わるアレンジは吹奏楽編成に限ったことではありません。 微力ながらこれらの作品を通して、それぞれの作曲家本来の曲の素晴らしさ、演奏する楽しさ、など少しでも感じて頂ければ幸いです。
1957年生まれ、長崎県出身。 東京芸術大学音楽学部作曲科 卒業。 作曲法を、内山信、南弘明、間宮芳生、各氏に師事。
オリジナル作品、編曲作品ともに分かりやすく親しみやすい音楽を目指しております。 どうぞ気軽な気持ちで聴いて下さい。
私の作品には表題音楽が有りますが、あまり細部に至るまで、内容を深刻に考える必要はありません。 表題性よりむしろ、皆さんで音楽を楽しく味わって頂きたいと思っております。
1987年
・オーケストラの為の祝典序曲
・国民文化祭の為の音楽
1999年
・国民体育大会の為の音楽
…他に、室内楽曲、合唱曲等
1992年
・合唱曲「北野の天神様」音楽之友社
2000年
・吹奏楽曲「日本の神話より”ヤマトタケルと草薙の剣”」(オリジナル曲)
・マクダウェル「森のスケッチ」、ヘンデル「得賞歌」(編曲)
株式会社「すみや」
1950年 東京生まれ。 中学時代に吹奏楽に興味を持ち、高校入学と同時に吹奏楽部を立ち上げる。 吹奏楽指導者の富澤啓人氏に編曲の指導を受け、各地の吹奏楽指導者や編曲の講習会に参加しながら吹奏楽現場の経験を積む。 生涯学習機関に勤務の傍ら、千葉県を中心とする各地のスクールバンド・市民バンド等に約千曲の編曲作品を提供している。 1986年に地元松戸市で市民バンド「よこすかウインドアンサンブル」を結成、音楽監督を務める。
主に、中学校、高校、一般の吹奏楽部を指導しております。 クラシック曲の吹奏楽、アンサンブル、ソロの編曲作品は多数あります。 大阪府在住、中学校より吹奏楽部に入り、メロフォンを1年、以後トランペットに変わる。 高校2年在学時よりトランペットの指導生徒12名から始め、高校では学生指揮を歴任、地元のアマチュアオーケストラの創設時より入団し6年在籍、自身の成人式で新成人代表として演奏する。 オーシャンコンサート協会マスターコース終了、トランペット指導及び、フリーランス奏者歴任後、主に大阪府下中学校、高校の吹奏楽部を指導。 演奏会の主催や、イベントの企画、コンクールの上位入賞を得意とします。また、地元で一般吹奏楽団創設に尽力し、常任指揮者、音楽監督を歴任。元 愛知県吹奏楽連盟理事。
1.日本ジュニア管打コンテスト-全国大会2名、関西大会6名
2.アンサンブル関西大会金賞(岸和田市立桜台中学校サクソフォーン4重奏)
3.アンサンブル大阪府大会金賞(5回、4校)
4.吹奏楽コンクール大阪南地区金賞代表大阪府大会(松原市立松原第六中学校、岸和田市立山直中学校、同市立桜台中学校、大阪府立高石高校、同府立大塚高校)
3歳よりピアノを、5歳より作曲を学び始める。ヤマハ音楽教室専門コース卒業後、全日本音楽コンクールにて全国大会出場、入賞。2010年、桐朋学園大学音楽学部子供のための音楽教室を卒業し、桐朋学園大学音楽学部にピアノ専攻にて入学。 これまでにピアノを廻由美子氏、小澤千春氏、またロンドンではIvan Yanakov氏に師事。作曲・作曲理論を森山智弘氏、三瀬和朗氏に師事。 現在はカナダにてフリーランスコンポーザー・アレンジャーとして活動。
2歳よりピアノを始め、作曲の勉強は6歳頃より始めました。幼少期より音楽を嗜んできたことで、楽曲のアレンジ・作曲の仕事に関してクオリティの高いものをご提供できているのでしょうか、実際にお客様や雇用主より高い評価をいただいてまいりました。また吹奏楽・ブラスバンドは10歳ごろより始め、長年嗜んできたジャンルであることから、お客様のご要望に合わせた形での編曲をしてまいりました。現在はカナダにてアレンジャーとして活動させていただきながら、pcを使用したDAW音源の作成方法について学んでおりますので、そういったジャンルにおきましてもさらにクリエイターとしての実力をつけ、質の高いお仕事をさせていただければと思っております。
2004年 全日本音楽コンクール 全国大会入賞
2010年 桐朋学園大学音楽学部子供のための音楽教室 卒業
2010年 桐朋学園大学音楽学部 ピアノ科入学
2012年 株式会社アルスノヴァにてピアノ編曲の仕事に就く
2014年 桐朋学園大学音楽学部 卒業(主専攻;ピアノ 副専攻;作曲)
現在 / カナダにてフリーランス作曲家・アレンジャーとして個人のお客様や企業様より都度お話をいただき、活動。日本国内からは株式会社ミュージックポータルにて楽曲アレンジ・楽曲コピー・楽譜制作・浄書・MIDI制作を担当(リモートワーク・業務委託)
ピアノ・サックス全般・エレクトリックベース等
静岡県富士市に生まれる。東邦音楽大学卒。バークリー音楽大学にてSummerProgramを修了。作曲を荻久保和明氏に師事。 中高の部活動は吹奏楽部に所属し、東邦音楽大学で福田洋介氏の指導を受ける。在学中より大学内にて作編曲を数多く手がけ、作曲は吹奏楽を主なレパートリーとしている。大学4年次に第7回音楽大学オーケストラ フェスティバルでファンファーレが初演される。 作曲の会Shining所属。
10歳よりチューバを始める。
2002年埼玉県立伊奈学園総合高等学校卒業。
2010年東京藝術大学卒業。
第10回大阪国際音楽コンクール金管楽器部門エスポワール賞受賞(部門最高位)。
第26回ヤマハ新人演奏会出演。
これまでにチューバを稲川栄一、中村年男、佐藤桃の各氏に師事。
室内楽を秋山鴻市、板倉駿夫の各氏に師事。
2歳より絶対音感トレーニングを受け、6歳よりヴァイオリンを習う。高校在学時は吹奏楽部に所属しパーカッションと指揮を担当。存命の調性音楽作曲家が新しく作曲した作品の世界初演を行う英国のInternational Composers Festivalにて、2013年と2015年に管弦楽団の一員としてヴァイオリンを演奏。現在は京都大学医学部医学科に在学中であり、2017年の初回演奏会で成功を収めた関西医科学生吹奏楽団の第2代団長を務めている。中学在学時より編曲を始め、現時点での編曲作品数はアンサンブルなどの小作品を含めると60を超える。
私のプロフィールを見て「なぜ医学生が作編曲を行っているのか?」と疑問に思われた方も多いと思います。
「この曲を演奏したいけれども自分たちの編成に合う楽譜がない...」「この曲とあの曲が入ったメドレーを演奏したいけれども そんな楽譜がない...」「それならば自分で作ってしまおう!」私が中学生の頃に編曲を始めた理由はそういったものでした。 以来、編曲を続けてきたのも、自分や友人が演奏したいと思った曲をアンサンブルや吹奏楽などの編成に合わせて演奏するためで ありました。それは今でも私の編曲の最大のモチベーションですので、お客様からの作編曲依頼はできる限りお引き受けしたいと 考えております。
それに加え最近では、編曲作品そのものに対する理解を広げようという強い思いが湧いてきました。特に吹奏楽経験者の中には「オケ編の吹奏楽曲よりもオリジナルの吹奏楽曲のほうが演奏したい」とか「オケ編の吹奏楽曲はオリジナルの管弦楽編成での演奏には劣る」と考える人が多いように思いますが、気に入った曲を単に自分たちの編成で演奏するために編曲を行うのではなく、様々な点においてオリジナルを超えることを目指すのも編曲家の醍醐味であると思っています。「この編曲はオリジナルよりも良い響きがするね!」と言っていただければ真に編曲家冥利に尽きます。
1984年 京都府久美浜町(現京丹後市)出身。京都府立網野高等学校卒業、京都産業大学外国語学部英米語学科卒業。高校、大学にて吹奏楽部に所属し、高校ではトロンボーン、大学ではホルンを担当。大学卒業後は大阪市内で活動するアマチュア吹奏楽団にて、指揮者兼ホルン奏者として活動。作編曲は独学。大阪市在住。
私が高校の時に所属していた吹奏楽部は部員数が少なく、選曲や居ないパートの楽譜の書き換え、楽器の持ち替えには苦労していました。
特に吹奏楽の名曲、またはオーケストラの編曲作品は大編成で書かれている事が多く、挑戦したくても人数の関係で諦めざるを得ない事もありました。
「大は小を兼ねる」とは言いますが、小編成にも、小には小の良さがあるはずです。
当時は今ほど多様な編曲スタイルや編成による楽譜が少なく、小編成の良さを活かせる楽譜に巡り会えなかったのだろうと思います。
また、
「吹奏楽やアンサンブルで、楽譜がありそうでない曲」
特にクラシックの名曲や憧れのメロディー、またはよく聞くけど曲名は知らない、といった曲を、オーケストラ、ピアノ作品を中心に編曲しています。
・少ない人数でも演奏できること
・それでも演奏効果がある(聞き映えのする)編曲
・技術的にも、調性の変更や困難なパッセージの簡略化により取り組みやすく
・名曲や憧れのメロディーを手軽に、また身近に
これらを念頭に編曲を行っています。
様々な音楽の形がある中、拙作を通して、本来の曲の良さや演奏する楽しさを感じて頂ければ幸いです。
高校の吹奏楽部にてトロンボーンを始める。その後テューバに転向。 大学の吹奏楽部では指揮者を務める。その後、一般の吹奏楽団で演奏活動を続け、林紀人氏、津田雄二郎氏に薫陶を受ける。 並行して、作編曲活動(吹奏楽、アンサンブル)を行う。作編曲は独学。
1971年生まれ。 中学より兄の影響で吹奏楽部に入部、Tubaを始める。 中2より楽譜に興味を持ち、写譜(欠損パート譜作成からM8譜フルスコア作成まで)に熱中する。 高校1年よりEuphoniumを自費購入しTubaと並行して学ぶ。 編曲にも興味を持ち始め、アレンジ、オリジナル物問わず写譜して吹奏楽とオーケストラの書式を独学で学ぶ。この頃からクラシック名曲のミニスコアを買い漁り始める。 大学1年後期より地元大学の吹奏楽部に入り、本格的に編曲を独学で始める。慰問演奏での歌謡曲からポップスコンサート等でのフュージョン系、吹奏楽コンクールで使用するアレンジ物まで幅広く手掛ける。 大学中退後から現在に至るまで一般の吹奏楽団体にて演奏(Tuba)と編曲(年間3〜4曲程度、主に定期演奏会で取り上げる曲で出版譜と違う風合いを求める場合、又は編曲楽譜が存在していない曲等)を担当している。